ヤクルトが、ブルワーズからFAとなったクリス・ナーブソン投手(32)の獲得が濃厚になったことが24日、分かった。米球界関係者によると交渉は大詰めで、順調にいけば近日中にも正式発表となる。

 投手陣のテコ入れへ、これ以上ない実力者が加わる。ナーブソンは身長190センチの長身左腕で、メジャー通算26勝をマーク。チェンジアップ、カーブ、ツーシームなどの変化球をコーナーに投げ分ける制球力が持ち味で、ブルワーズでは楽天斎藤や元ヤクルトでロイヤルズ移籍が決まった青木と同僚だった。10年には先発ローテーション投手として37試合に登板し12勝9敗。翌年も30試合で11勝8敗と、2年連続で2ケタ勝利をマークした。12年に左肩を手術した影響もあり、ここ2年間は本来の投球は見せられていない。だが、関係者によると、コンディションも本来の状態に戻ってきているため問題はないという。本人も復活に向けて強い意欲を持っている。

 今オフ、ヤクルトはストッパー候補としてクリス・カーペンター投手(27=レッドソックス傘下3A)の獲得を発表した。だが、あくまでも補強の最重要ポイントは「先発投手」だった。今季は石川、村中、赤川、八木といった先発左腕が4人で計16勝36敗。6人目の外国人選手獲得となれば1軍登録枠4人(投手または野手として同時に登録申請できるのはそれぞれ3人まで)という問題も生じるが、それでも最下位から巻き返すべく「勝てる先発投手」を調査し続けていた。最大の懸案事項をクリアし、来季への陣容を整えた。

 ◆クリス・ナーブソン

 1981年12月20日、コロラド州生まれの32歳。高校卒業後、00年ドラフト2巡目でカージナルス入団。06年にメジャー初昇格。速球とカーブ、チェンジアップの緩急で空振りを奪う投球スタイルを確立し、ブルワーズ移籍後2年目の10年に自己最多の12勝を挙げた。だが12年4月に左肩手術を受け、ほぼ1年間離脱。今季開幕時に救援として復帰したが直後に左手中指を痛めて故障者リスト入りし、8月下旬には肩痛を再発したためメジャーでは今季2試合の登板にとどまった。今オフはブ軍から契約提示を受けずFA。190センチ、93キロ、左投げ左打ち。