カープ史上初の1億円助っ人トリオ誕生!

 広島は24日、今季守護神を務めたキャム・ミコライオ投手(29)と来季1年契約を結んだことを発表した。推定年俸は3950万円増となる1億1500万円プラス出来高。すでに契約合意しているバリントン、キラに続いて助っ人勢で今オフ3人目の1億円超えとなった。

 太平洋の向こう側から、カープファンにクリスマスプレゼントが届いた。残留交渉を続けていたミコライオと来季1年契約を結んだことが判明。球団初のCS進出を支えた守護神が、14年も広島に帰ってくる。

 松田オーナーは「現場から、絶対残してくれと言われていたからな」と説明した。2年目の今季は57試合に登板し、2勝4敗27セーブ6ホールドで防御率2・04。防御率2・79だった昨季より安定感を高め、首脳陣の信頼を勝ち取っていた。推定年俸は3950万円増の1億1500万円。セーブ数や防御率、試合数などの出来高をすべてクリアした場合、最終的に1億5000万円超の金額をゲットできる内容となった。

 守護神の流出阻止に成功した結果、球団史上初の1億円助っ人トリオが誕生した。今季6月加入で14発を放ったキラは年俸1億円プラス出来高でサイン済み。3年目の今季も11勝を記録したバリントンは年俸1億3600万円プラス出来高で合意に達している。16年ぶりのAクラスに貢献した助っ人勢がまた、カープの歴史に名を刻んだ。

 ミコライオの残留が決まり、助っ人勢のラインアップが固まった。1億円トリオに3年目を迎えるエルドレッド、中継ぎとして期待される新加入左腕フィリップスの5人体制でスタート。松田オーナーは「(米メジャーの)キャンプの動きを見ながら、良さそうな選手がいたら」と話しており、右打ちの外野手や投手の調査も継続していく方針だ。23年ぶりのV奪回へ、妥協なき準備を進めていく。【佐井陽介】