阪神が来春の1軍キャンプに新人4選手の帯同を検討していることが24日、分かった。ドラフト1位岩貞祐太投手(22=横浜商大)はすでに当確しているが、この他にも同3位陽川尚将内野手(22=東農大)、同4位梅野隆太郎捕手(22=福岡大)、同5位山本翔也投手(25=王子)が抜てきされる可能性がある。

 ドラフト指名した6人中4人が沖縄切符を手にすれば、異例のフレッシュ選出だ。近年は張り切りすぎによる故障防止の方針もあって、新人選手は注目度の低い2軍スタートが基本。選ばれても1人か2人という状況が続いていた。しかし今季は終盤に失速。補強と同時に若手育成の重要性を痛感するシーズンになった。05年以来のリーグ制覇が待ち望まれる中、ドラフトでも大学、社会人の即戦力選手を確保。今回浮上した4人は投手、捕手、内野手でどれも強化が必要なポジションだ。1人でも多くの若手台頭を期待しての方針転換と言える。

 1、2軍のキャンプメンバー振り分けは年明けの新人合同自主トレなどで動きをチェックし、最終決定される。検討段階ではあるが、ルーキー4選手が沖縄の土を踏めば、チーム若返りの期待感が膨らむ。