シークレットスパイクで足固め!?

 鳴尾浜は25日、年内の使用最終日となり、今季4勝の阪神榎田大樹投手(27)が新スパイクの導入を明かした。昨オフに手術した左肘に加え左太もも裏も痛め、シーズンは3度離脱した。苦い経験から、シークレットスパイクを手にした。

 「要望を出させてもらった。かかとを固めてもらったのと、足の外側の補強。今年、足をケガしたのでそういうところも踏まえてです」

 外見は変化ないが、要所に厚みを持たせた新スパイク。かかとを固め、従来よりもぶれずにフィットする。ミズノの担当者と先日、鳴尾浜で新スパイクを試着。「前よりはいい状態ですね。自分の中で合うものになっている」と愛用を始めた。

 能見、メッセンジャー、藤浪に次ぐ第4の投手としてフル回転が求められる来季。年明けは日本シリーズMVPの楽天美馬と、古巣の東京ガスで合同自主トレを予定する。「4番目以降の投手は勝ち負けよりもローテを守ってゲームをつくらないと。今年みたいに離脱してはいけない」。足をガッチリ固めた榎田が先発転向2年目に挑む。【松本航】