来日は遅いが実戦は早い!?

 阪神中村勝広GM(64)が25日、新4番候補として期待するマウロ・ゴメス内野手(29=ナショナルズ)の調整プランを明かした。夫人の出産のため来日はキャンプインの2月1日に間に合わず、同上旬になる見込み。それでもやる気満々の模様で、早ければ来日から1週間程度たった14日韓国サムスンとの練習試合(宜野座)に出場する可能性もある。

 パパ、がんばる。夫人の出産で来日が遅れる見通しの新助っ人ゴメスだが、心配は無用だ。実戦デビューが遅れ、調整も遅れる…。虎党の不安材料を中村GMが一蹴した。海の向こうから伝わる熱気を感じ、こう約束した。

 「みなさんが心配するようなことはない。時間もあるし、(沖縄にいるうちに)もちろん試合に出るだろう。非常にモチベーションも高いし、やる気もある。野手の場合は下半身が出来ていたら試合に出られるし、そこから目慣らしする。外国人選手は出ながら調整するし、出たがるんじゃないか」

 来日からわずか1週間で、和田阪神は14年シーズン初の対外試合を迎える。2月14日に韓国サムスンとの練習試合が内定している。その最速デビューも、1打席限定や代打でなら十分に可能性はある。

 最短出場がかなわなくとも、同22日に開幕するオープン戦(広島戦=沖縄)には出場する見込み。現場や本人との話し合い次第では、オープン戦に全戦同行するプランも視野に入る。実戦に次ぐ実戦で出遅れを埋め、開幕に仕上げていく計算だ。

 和田監督も「実戦で仕上げていくタイプじゃないかな。本人はウインターリーグにも出て、やりたがるタイプやから」と期待する「実戦派」。攻撃力を大きく左右する4番候補は、より多くの打席に立って感覚をつかむことになりそうだ。

 前例もある。同じく夫人の出産で2月7日に来日した12年マートンは同22日の楽天との練習試合(宜野座)に出場し、実戦を重ねて感覚を取り戻した。期待が大きいゴメスにも柔軟な対応をとる。

 出産に立ち会い、我が子を抱き上げてから日本に向かう。テンションを上げてのキャンプ合流でオマリー打撃コーチ補佐らが最高のサポートで待ち受ける。実戦ラッシュで万全の状態へ。ゴメスの主砲化スケジュールが固まった。

 ◆近年の外国人のシーズン前

 13年コンラッドは2月10日の日本ハム戦(練習試合=名護)で「6番指名打者」で初実戦に臨み、初打席初安打。オープン戦は17試合で3本塁打10打点だった。10年マートンは2月13日日本ハム戦(練習試合=宜野座)に1番中堅で先発。3打数無安打で守備にも不安をみせた。09年メンチは2月15日ヤクルト戦(練習試合=浦添)に「5番指名打者」で出場し、来日初アーチを放った。05年スペンサーは調整遅れが心配されるなか2次キャンプの高知・安芸、2月26日オリックス戦(練習試合)で対外試合初出場。