ソフトバンク寺原隼人投手(30)が28日、地元宮崎の小学生に熱血指導した。この日、宮崎市内で宮崎県人会の野球教室に参加。県内の小学生180人にボールの握り方を教えた。参加者全員が野球チームに所属しているのに、ほとんどの子がきちんと球を握らずキャッチボールしていることに驚いた。「きちんと逆Cの字の縫い目に指をかけるように」と強い口調で言い続けた。

 この夏、延岡学園が準優勝したが、九州で宮崎だけが甲子園で春、夏の優勝経験がない。県民の悲願をかなえるためにも、底辺のレベルアップが大事との考えから、子供たちに何度も同じ注意を繰り返した。

 自身も小学生4、5年の時に巨人の原、桑田、槙原、斎藤に野球教室で指導してもらった経験がある。「今思うとこんなにすごい人に教えてもらったんだなと。僕もいい成績を残して宮崎に(毎オフ)帰ってきて指導を続けたい」。指導に説得力を出すためにも、来季は2桁勝利し宮崎での優勝パレードを誓った。【石橋隆雄】