不動のセンター、中日大島洋平外野手(28)が2日、“卒業”を電撃発表した…と言っても卒業するのは硬かった昨年までの体から。名古屋市内で新春トークショーを行い、けがの少ない柔軟な体をつくり上げると宣言した。昨秋から導入したプールトレーニングを沖縄キャンプでも継続し、ヘビーローテーションのプレーを貫く。

 大島が、去年までの自分にサヨナラを告げる。28歳の体には年明け、変化が起こっていた。先輩荒木の勧めで昨秋から取り入れているプールトレーニングの効果が徐々にあらわれてきたのだ。グルグルと左肩を回し「やっぱり違いますね」とニコリ。もともと体が硬かったということもあり「肩の可動域、柔軟性。全然違う。体の動きだしが変わってくる」と驚いてる。

 年末はとにかく泳ぎまくった。左肘を手術したこともあり、患部に負担の少ない水泳をメーンに練習。名古屋市内のジムでメニューを組んでもらい「練習の半分ぐらいは水泳だった」と振り返るほど水中にいた。体力強化だけではなく、けがをしにくい体をつくるためにプールトレは効果大だった。

 この柔軟ボディーに磨きをかける。「沖縄でもやろうと思ってますよ。もうメニューは組んでもらいました。週1、2回くらいはやりたいと思ってます」。沖縄・春季キャンプの1軍宿舎にはプールが完備されている。2軍の読谷球場横には屋内のプール施設がある。どんな状況でも、マイ水着とスイミングキャップを手放すつもりはない。

 不本意な年が去り、モヤモヤした気持ちもリセットされた。14年の目標は、これまでも公言している2年ぶりの144試合出場と球団史上初の200安打。「これまで口に出すことはなかったけど、目標を口にすることで自分にプレッシャーをかけたい。やる気だけはある」と自分自身に期待する。センターからの卒業は頭にない。ナインの先頭に立つ選手会長は、心も体も生まれ変わっていた。【桝井聡】