開幕まで生き残る!

 阪神ドラフト1位岩貞祐太投手(22=横浜商大)が12日、高知・安芸から沖縄入りした。今日13日から主力メンバーが多くいる宜野座組に合流する。開幕1軍に目をぎらつかせ「そのつもりできました」と必死に食らいつく覚悟だ。

 午後4時。ピシッとスーツを着込んで、岩貞が読谷村内のチーム宿舎に到着した。その足で、和田監督のもとに向かい、あいさつを済ませた。「体調は大丈夫か?」との問いに「大丈夫です。よろしくお願いします」ときっぱり。1月の新人合同自主トレで発熱を訴え6日間寮で静養した。当初はキャンプインからの宜野座組が確定していたが、調整遅れで安芸スタートが決定。10日のシート打撃で万全の状態をアピールし、ようやく沖縄にたどり着いた。「最初は(安芸スタートで)大きな差があると感じていた。でも安芸で練習できて、今のところ響く感じはない」。体調も、精神面もバッチリ。心新たにスタートだ。

 岩貞を待つ立場だった和田監督も「もともと(体調不良の)1週間がなければ、連れてくる選手だったし、明日(13日)確認してゲームの予定を立てたい」と声を弾ませた。順調にいけば15日の紅白戦に登板し、首脳陣にアピールする。

 偶然にもその日は恩師である横浜商大・佐々木正雄監督(65)が宜野座キャンプを訪問する予定。実戦デビューの舞台は整った。「こっちに来た以上、実戦でアピールして評価してもらえるように頑張りたい」。開幕ローテーション入りへ、サバイバルが始まった。【松本航】