ヤクルトにとっては、あまりにも残酷な結末だった。9回に畠山が巨人菅野から逆転3ランを放つも、その裏に山本哲が逆転サヨナラ負けを喫した。今季初の3連勝が実現目前で消滅。畠山は「今日は勝たないと」と、笑顔はなし。小川淳司監督も「天国から地獄だな。十中八九負けがひっくり返ったんだから、どんな形でも勝たないと話にならない」と疲労感をにじませた。

 もったいない敗戦だった。9回裏1死二塁で、長野を2ストライクと追い込んでから、結局は四球を与えた。山本哲は「あの四球が負け。勝負できなかったことが反省」とうつむいた。土壇場で攻めの姿勢が緩んだところを、巨人は見逃してくれなかった。

 小川監督は「乗っていくには今日みたいな試合を勝たないと」と悔やんだ。借金は再び10で、最下位DeNAとは0・5差となった。連敗阻止で、この手痛い1敗を振り払うしかない。