<日本ハム2-7楽天>◇27日◇札幌ドーム

 髪をかきむしり、むなしい戦況を見つめた。日本ハム栗山英樹監督(53)がガッカリした。今季最多5失策と完全に自滅し、勝率5割を切った。5月28日以来の借金1。安定感抜群のメンドーサが1回、自ら先制を許す適時失策を犯した。連鎖して中島、金子誠、新人白村と崩れていった。指揮官は「すみません」と陳謝し、続けた。「できることをキチッとやらないといけない。まあまあ申し訳ない」と、頭を下げた。

 交流戦明けの節目。栗山監督はコーチ陣らへ、決意表明をして臨んだ。時節にかけ、奮い立つ熱血演説を打った。「高校野球の予選が始まった。もう1戦も負けられない」。交流戦で降雨中止の連続による神様のイタズラで、都内からのハードな移動試合になった。疲労が理由にならないほど精彩も、集中力を欠いた。中田の一時逆転弾も、大谷の野手で強行起用も実らず。収穫少ない再出発は重苦しく、湿り気があった。