中日和田一浩外野手(42)が15日、来季復活への不休計画を明かした。8月初旬に右手舟状骨骨折し、この日もナゴヤ球場で黙々とリハビリ。15本に迫った2000安打を開幕早々にも飾るため、オフ返上で2月のキャンプに突入する意気込みだ。

 「8月、9月はオフみたいなもの。故障で終わったシーズンは初めてだし、先に進むためにも、ずっと動き続けることになる。いつもの年とは違いますね」。

 レギュラー定着後、11月と12月は疲労回復や体のケアに充ててきた。今季は、故障でオフ期間が前倒し。例年バットを握るのは1月からで、11月や12月の精力練習は十数年ぶりの取り組みになる。来季43歳の気迫は衰えず、若手と一緒に汗にまみれる覚悟だ。

 「ここまでは順調に来ていますよ」。今月中にもキャッチボールを再開する。左手1本のティー打撃にとどめているバットスイングも、11月から本格的に解禁する予定だ。

 2000安打は「なるべく早くと思っています」と、チームの開幕ダッシュを導く相乗効果で決めたい思いもある。達成すれば谷繁兼任監督、山本昌、岩瀬、小笠原に次ぎ、史上初の名球会5人現役チームが誕生する。最高の春にするために、ナゴヤ球場ごもりでバットを研ぐ。【松井清員】