日本ハムは18日、ブランドン・レアード内野手(27=ナショナルズ傘下3A)と契約合意に達したことを発表した。1年契約で、年俸6000万円プラス出来高(金額は推定)。ヤンキース、アストロズの2球団で通算53試合のメジャー出場経験を持つ、右のスラッガー。FA移籍が決定的な小谷野、大引が抜けた打線の強化、絶対的なレギュラー不在の三塁手としての起用をにらみ獲得した。

 今季は3Aで130試合に出場して打率3割、18本塁打、85打点の好成績をマーク。気持ちを前面に出したプレースタイルが魅力で、チームを鼓舞するハッスルプレーも特長だ。スマートな若手主体な野手陣のカンフル剤にもなりそうだ。レアードは「日本一奪還のためなら、どんな形であれチームに貢献していきたいと思います」と球団を通じコメントした。来年2月の春季キャンプで合流し、一塁は任せられるが、まずは三塁の適性をチェックし、戦力として生かせる適所へ配置する方向だ。

 栗山監督も「長打力のある打者という枠におさまらず、守備も複数のポジションをこなせると聞いている。ファイターズのニーズに合った選手獲得ができたことは、非常に心強い」と大歓迎した。台湾プロ野球・義大のベネズエラ人左腕、ビクター・ガラテ投手(30)との契約も合意間近。さらに助っ人野手1人の獲得を目指している。残留するメンドーサとクロッタの投手2人を含め、来季は外国人選手は最大5人の構想で補強を進めている。