阪神は19日、中日を戦力外になった森越祐人内野手(26)の獲得を発表した。推定年俸600万円、背番号37。球団事務所で会見し、ポスト鳥谷争い参戦を誓った。

 「内野はどこでもできますが一番自信があるのはショートです。打率10割は無理でも守備率10割はできる可能性がある。遊撃争いに食い込み勝負したい」

 内野は4ポジションOK。中でも難しい遊撃への自信を隠さなかった。鳥谷は海外FAでのメジャー挑戦が濃厚で、代役の1人と期待されての入団。中日では出番に恵まれなかったが、俊足強肩を生かした守備は光る。脂の乗った26歳は虎への恩返しと竜へのリベンジに燃えていた。

 「中日には感謝していますがクビになって1月半、悔しい気持ちが強かった。そんな時、阪神さんに電話をいただいてうれしかったし、中日には戦力外にしたことを後悔させたい。アイツを出してなければと思わせたい」

 課題は通算1割3分3厘の打撃だが、甲子園には「いいイメージがある」。愛知啓成高時代にPL学園と対戦。現広島エースの前田から二塁打2本を放った。まだプロで1軍対決はないが、マエケンへの刺客になる「潜在能力」も。遊撃転向の大和らと激しい火花を散らす。【松井清員】