ロッテのメッシを育てる!

 サブロー外野手(38)と福浦和也内野手(38)がオーナーとなり、ボーイズリーグの少年野球チームを発足させることが27日、分かった。将来的には巣立った人材をロッテに送り込みたい考えで、サブローは「ロッテに入りたいという選手を育てたい。本当にプロになるための指導をするチームにしたい」と青写真を描いた。

 育てる中学生には木製のバットしか持たせない方針。技術面の指導だけでなく、フィジカル面もトレーニングコーチを置くなど、プロレベルの環境を整える。

 理想のモデルはサッカーのバルセロナだ。カンテラと呼ばれる下部組織は11のカテゴリーに分かれ、トップチームに上がれる人材育成を集中して行う。アルゼンチン代表のメッシやスペイン代表のイニエスタもカンテラ出身。サブローはバルセロナの下部組織について書かれた本を読み、人材育成について学んだ。

 ボーイズリーグのチームは中学生が対象。ロッテはアカデミーで小学生を対象とした育成を行っており、球団との協力体制が取れれば、アカデミーの選手を優先的に受け入れるなど、連携していきたい考え。地域貢献など、球団と考えが一致する部分は多く、今後の展開が期待される。

 残念ながら日本の野球界にはプロとアマの壁が存在し、その上の年代のチームは、今は作れない。だが、その壁が取り払われた時、「メッシをつくりたい」というサブローと福浦の夢が実現に近づく。福浦は「やっぱり千葉の選手に、ロッテで活躍してもらいたい」と、出身選手がロッテに入団する未来を想像した。

 ◆ボーイズリーグ

 日本少年野球連盟の愛称で70年に28チームでスタートした。硬式球を使用し、現在は全国39支部、小・中学生の部で約740チームあり、各ブロックでの地区大会は年間221にも及ぶ。毎年、春夏に全国大会を開催するほか、世界少年野球大会も行われる。