侍ジャパンの守護神、ロッテ西野勇士投手(23)が自炊デビューを目指す。17日、QVCマリンで契約更改交渉し、3360万円増の6000万円(推定)でサインした西野は、お金の使い道について「寮を出たので、調理道具を買いたい」と、自炊デビューの準備に取りかかることを明かした。

 12月の頭から1人暮らしを始めた。新居には冷蔵庫と湯沸かしポットと電子レンジ、ゴルフコンペの賞品でもらったパンを作る機械しかない。「包丁もまな板もお皿もありません。コップは洗面所にあるだけです」という惨状だが、上がった給料で一気にそろえる。

 寮の食事はおいしく、バランスも取れていた。引っ越した今は外食ばかりで「食生活が悪いなって思いながら過ごしています」。体が資本の世界。自炊能力は不可欠だと西野は考える。

 自炊で食生活を改善した先に見据えるのは、今季3度あったセーブ機会の失敗を「ゼロにしたい」ということ。テレビドラマ、ドクターXの大門未知子ばりに「私、失敗しないので」と言えるようになれば、侍ジャパンの絶対的守護神になれるかもしれない。【竹内智信】