故郷に錦を飾るぞ!

 阪神ドラフト1位の新日鉄住金鹿島・横山雄哉投手(20)が20日、山形市内のホテルで行われた山形中央OB総会に出席。激励会では集まった約150人から祝福を受けた。応援してくれる故郷の人たちのために、育った地で白星をつかむ。

 横山が育った中山町には山形県野球場がある。高校野球だけでなくプロ野球の1軍戦も行われる。実家は応援が聞こえてくるほど目と鼻の先で、横山もこれまで1軍の試合には必ずと言っていいほど、足を運んでいた。阪神も93年に広島戦で訪れたが、主催ゲームはまだない。「年に何回も(プロの)試合がないですから、いずれやる機会があれば投げられれば。そこまで考えたことはないですけど、その球場で勝てればいいなと思います」と地元登板と勝利を希望した。

 ロッテ村田兆治がプロ通算200勝を挙げ、球場の真正面には記念の銅像が建っている。横山は幼いときからその銅像を見上げてきた。「プロ野球とは近い環境にいたと思う」。夢見てきたスタートラインに立ち、大投手のように1つずつ勝利を積み上げていく。

 「山形の地にいいニュースを届けたい。それが恩返しになると思います」。プロ野球と慣れ親しんできた20歳左腕が、山形が喜ぶ話題を届ける。【宮崎えり子】