新主将となった巨人坂本勇人内野手(26)は年間を通しての活躍に向け、手綱を引く。5日は自主トレを行うグアムに出発。これまでは同地で100%の状態に仕上げてきたが、「開幕から逆算して100%に持っていけるようにしてみようかなと。(グアムで)80%ぐらいに持っていく」と抑える方針だ。

 まだ自らの体を追い込まない。「同じ時期に疲れるというか成績が落ちる」と話すように、8月以降に調子を崩す傾向がある。しかも日米野球でオフが例年より約1カ月短かったことで「まだ体は10、20%」という状態。仕上がりのピークを遅らせることが、故障防止と失速を防ぐことにつながるとみる。主将としての責任を自覚しつつも、主力として貢献するのが大前提だけに「自主トレは自分のことを考える」と、はやる気持ちを抑えた。

 金城とは方法論こそ違うが、層の厚い巨人で自分の力を出すためという狙いは同じ。「立場も変わったし、リーグ4連覇、日本一を目指して頑張る」。シーズン開幕を100%で迎える。【浜本卓也】