日本ハム大谷翔平投手(20)は「未知との遭遇」にも平常心で臨む。今日14日のDeNAとの練習試合は野手として出場。相手先発がドラフト1位、山崎康晃投手(22=亜大)であることを受け、ナックルを打席で見たことがないことを明かし「イメージできないです。でも球種問わず、自分が打てる球を打てばいい。相手よりも、自分が大事な時期なので」と冷静に受け止めた。

 対外試合初戦となった11日の阪神戦では、左翼席へ1発。翌12日のフリー打撃でも47スイングで15本の柵越えと打撃の調子はいい。「サインプレーも増えたりするし、打席の中で実戦を踏まえながらやりたいです」。投手調整と並行するため貴重な打席の機会を実のあるものにするつもりだ。

 13日は、ブルペンで今キャンプ最多の113球を投げた。捕手の後ろにはビデオカメラを置き、映像もチェック。「体調もいいし、痛いところもないし、順調には来てるかなと思います」と、最有力の開幕投手へ向け調整は順調。「明日(14日)のメンバーが開幕メンバーかもしれない」とDeNA戦を見据えた栗山監督は、大谷が野手出場予定であることを問われると「じゃ、違うか」とポロリとこぼし、投手・大谷への期待も口にしていた。【本間翼】