今秋ドラフト上位候補、早大・土生(はぶ)翔平外野手(3年=広陵)が、ドラフトイヤー初戦で魅せた。10日、沖縄・浦添市内で、社会人野球の沖縄電力とのオープン戦に出場。同点の8回1死一塁、バットをへし折られながらも右前打で出塁。「ワンチャンスをものにできました」と3点目のホームを踏むなど、4番で2安打した。右翼守備でも豪快なダイビングキャッチ。攻守で3-1の勝利に貢献した。

 ユニホームの背中には「10」が光る。日本ハム斎藤から引き継いだ主将ナンバーに、初めて袖を通した。「着てみると重みがありますね」。この日は、1月に就任した岡村猛監督(55)の初陣。主将から、記念の白星をプレゼントした。

 広陵時代は、明大・野村祐輔投手(3年)とともに07年夏の甲子園で準優勝。昨秋の東京6大学リーグでは3割8分6厘で首位打者に輝いた。ライバル慶大・伊藤隼太外野手(3年=中京大中京)が今春の3冠王を宣言しているが「阻止したい。打率では負けない」と再びタイトルを狙う。

 15日には巨人との練習試合。プロへアピールの場にも事欠かない。そんな土生が好スタートを切った球場周辺には、沖縄ならではの「ハブに注意」看板がちらほら…。東京6大学リーグファンの皆さん、今年のワセダは「土生に注意」です。