右内転筋を痛めていた今秋ドラフト1位候補、慶大・福谷浩司投手(4年=愛知・横須賀)が14日の東京6大学リーグ開幕戦に間に合わないことが8日、分かった。この日の社会人との対抗戦ではベンチを外れた。江藤省三監督(69)は「本人の将来のためには完全に治してから。練習はまだ立ち投げ、キャッチボール程度。1カ月か、下手すれば春(のリーグいっぱい)かかるかもしれない。彼は一般企業に進むわけではないから、無理させられない」と、回復が長引いた場合には春シーズンをもエース抜きで戦う覚悟を示した。

 最速155キロ右腕の福谷は、石垣島キャンプ中の3月4日に右内転筋を痛めた。一時は歩行も困難となり、3月中旬にはチームから一足早く横浜に戻っていた。投手にとって内転筋痛は癖になりやすいため、江藤監督は治療を最優先させる方針だ。