<神宮大会北海道地区代表決定戦:道都大4-1東農大北海道>◇7日◇網走呼人

 道都大(札幌学生連盟)が東農大北海道(北海道学生連盟)に連勝し、前身の北海道産業短大時代以来、38年ぶり3度目の明治神宮大会(11月10日開幕、東京・神宮)出場を決めた。2回裏に山崎勇史右翼手(4年=北海学園札幌)の先制ソロ、主将の大累進遊撃手(4年=駒大苫小牧)の3ランで4点を挙げ、その後の追撃を1点に抑えた。

 山崎の右越え本塁打で先制した後の2死一、二塁。初球の内角スライダーを巻き込むようにたたいた大累の打球は、左翼ポール際ではずんだ。今春リーグ戦では打率3割7分でプロスカウトの注目を集めたが、秋は1割台と低迷。その屈辱を大事な一戦で晴らした。「ようやく自分の打撃ができました」と顔をほころばせた。

 秋季全道高校野球で準優勝した駒大苫小牧の後輩にも刺激を受けた。高校時代には、教育実習中だった佐々木監督からマンツーマンで指導を受けた。「夢に向かって頑張れ」という一言は、今も忘れない。「神宮大会で、後輩と一緒に行進したかった」という。

 「ようやくバットが振れるようになってきました。神宮が楽しみ」と山本文博監督(57)。プロ志望で日本ハム、巨人など7球団から調査票が届いている大累は「神宮で道都大学の新たな歴史を刻みたい」と、大学最後の舞台へ思いをはせた。