<北東北大学野球:青森中央学院大2-0岩手大>◇第3週第1日◇6日◇青森・弘前市はるか夢球場

 青森中央学院大が岩手大を破り、通算2勝3敗で単独4位になった。9回にDH高橋広大(2年=盛岡大付)が2点二塁打を放ち、4回から救援の細川潤(1年=同)が5安打無失点に抑えた。盛岡大付出身コンビの活躍で、リーグ後半へ弾みをつける完封勝利だ。

 青森中央学院大の高橋のバットがついに均衡を破った。9回表2死満塁、左打者の高橋がライナーで左中間を破る二塁打を放った。先発の金田翔太郎(1年=函館大柏稜)が3回を無失点。4回から救援の細川が三塁を踏ませない力投で抑えきった。

 高橋は「苦しい展開だったが、我慢していれば後半必ずチャンスが来ると信じていた。9回はどんな球でも打ってやると思った」と声を弾ませた。12年夏の甲子園では守備固めで途中出場。大舞台も経験した。大学で、ここぞの場面に力を発揮した。

 ルーキー細川は今季リーグから試合に登板。この日が2戦目で、大学初勝利を飾った。「後半にかけて、投げるごとにストレートが走ってきた。低めにも制球できた」と振り返った。「高橋先輩が2点取ってくれた」と感謝。昨年のセンバツに出場。登板はなかったが、盛岡大付の伝統を体で知っている。

 明戸裕治監督(29)は「投手陣がよく踏ん張ってくれた。特に細川の勝利は今後へ向けて収穫」という。前週の最終日は強豪八戸学院大を倒した。勢いはさらに加速しそう。高橋、細川は「残り全部勝って、(神宮大会東北地区代表決定戦出場の)2位までに入りたい」と口をそろえた。【北村宏平】