<南東北大学野球:山形大3-1東日本国際大>◇第2週最終日◇7日◇宮城・河南中央公園野球場

 山形大が、東日本国際大を破り、秋1勝を挙げた。2日連続で先発した右腕エース安部隆(3年=盛岡三)が6安打1失点完投。唯一の4年生の4番長浜弘貴内野手(4年=磐城)が初回に先制打、3回にも右翼線へ適時二塁打を放った。春まで2季連続最下位に沈んだ同大が、10年春以来9季ぶりに王者から白星を勝ち取った。

 最後の打者を中飛に仕留めると、安部は右拳を突き上げた。6季連続Vを狙う東日本国際大からの、大きな白星。10回サヨナラ負けした前日6日に続く完投で、2戦計235球を投げ抜いた右腕は「力を発揮できた。うれしい」。この日2安打2打点の長浜も「頼もしい後輩(安部)が頑張ってくれた」とたたえた。

 エース、1番打者、主将としてチームを引っ張った。マウンドでは最速135キロながら、スライダー中心に打たせてとる安定感あるピッチングを披露。打者としても初回、四球で出塁すると50メートル6秒0の俊足を飛ばし盗塁。先制のホームを踏み、流れを呼んだ。沼田尚監督(55)は「投球も打撃もいいので指名打者は必要ない」と信頼する。

 盛岡三高3年時には夏の県大会決勝でも先発登板し準優勝している。だが本人は「心は野手」といい、練習では野手組に入る。「投げ込みや走り込みばかりではなく、野手の練習で体を動かしていた方がキレのある球が投げられる」という持論からだ。「気を抜かずにやれば、結果は付いてくることが分かった。次週も勝ちたい」。2季連続最下位からの浮上へ、安部がフル回転する。【成田光季】

 ◆安部隆(あべ・りゅう)1993年(平5)11月24日、盛岡市生まれ。小2から城南小スポーツ少年団で野球を始める。山形大では1年春から投手、遊撃手でベンチ入り。168センチ、62キロ。右投げ右打ち。家族は両親と姉、弟。血液型O。