<北東北大学野球:八戸学院大6-2青森大>◇第4週第1日◇14日◇岩手県営球場

 八戸学院大が延長タイブレークの末に青森大に勝利した。単独2位の5勝2敗とし優勝に望みをつないだ。1-1で迎えた12回、1点を勝ち越してなお1死満塁から主将の的場拓也(4年=伸太)が右翼へ本塁打を放った。今日15日、八戸学院大は同カード連勝すれば、次週最終週で首位富士大(7勝)と直接対決。連勝を逃した場合は、1週を残して富士大の優勝が決まる可能性がある。

 背水の八戸学院大を主将の1発が救った。タイブレークの12回表1死満塁。的場は左打席から内角高めの直球を振り抜き、右翼席へたたき込んだ。同率2位で並ぶ青森大を突き放すアーチに「たまたまですが、うれしい」と喜んだ。

 「勝つことだけを考えていた」と臨んだ一戦だった。全勝で首位を走る富士大に対し、チームはすでに2敗。20日からの最終週はその富士大との直接対決が控えており、逆転優勝へもう1敗も出来ない状況が続く。

 チームは先発右腕本木敬基(3年=東海大四)、左腕秋山翔夢(4年=函館工)、右腕尾山将悟(3年=北海札幌学園)と3投手の継投で最少失点に抑えた。的場は主将らしく「今日は投手が頑張ってくれたおかげ」と勝因に挙げた。大阪・信太高から同大に入って最後のシーズン。「まず明日、しっかり打って勝ちたい」。残り3戦を全勝して、4年間の集大成を最高の形で締めくくる。【成田光季】