<北海道6大学野球:東農大北海道4-1旭川大>◇第5節第1日◇27日◇苫小牧市営緑ケ丘

 東農大北海道が抜群の投手力で、2季ぶり通算24度目のリーグ制覇を果たした。旭川大を下し、無傷の9連勝で秋3連覇。投手の2枚看板、風張蓮(4年=岩手・伊保内)と玉井大翔(4年=旭川実)を中心に、9試合71回でわずか2失点。チーム防御率0・25で他を圧倒した。11月の明治神宮大会出場を目指し、北海道地区代表決定戦(10月4日開幕、球場未定)で札幌6大学リーグ覇者の道都大と対戦する。

 優勝が決まっても、東農大北海道ナインは派手な喜びを我慢した。開幕から負けなしの9連勝でのV。試合が終わると、笑みを浮かべながらも静かに整列した。胴上げもお預け。樋越勉監督(57)は「全勝優勝を目指してきた。あと1つあるので」。目標は10戦全勝でのリーグ制覇。ナインにとっては2季ぶりに奪還した頂点も、通過点だった。

 頼れる2本柱が中心だった。今秋9試合中8戦を継投で勝ってきた。プロ注目の風張と玉井の右腕リレーは3試合。1年春から出場してきた経験豊富な4年生コンビが、投手陣を引っ張った。今春まで風張とともに先発を任されていた玉井は今秋は先発2試合。途中からリリーフ役を務め、無失点を続けた。この日も先発風張が旭川大に6回途中で1失点すると、救援の玉井が反撃を封じた。玉井は「最後のリーグ戦で優勝できたことがうれしい」と充実の表情だった。

 樋越監督は「2人がしっかり投げてくれて、点を取られない。それがうちの強み」と信頼を寄せ、自信を見せる。三垣勝巳ヘッドコーチ(34)は「エースの玉井が後ろにいる安心感がある。適材適所を考えての起用法」と投手陣好調の理由を口にする。井口和朋(3年=神奈川・武相)の1本立ちにも期待を込め先発させ、4試合を無失点。計5投手でチーム防御率は0・25。覇権奪回の原動力になった。

 次は神宮切符が大きな目標だ。明治神宮大会(11月)の出場権をかけ、10月4日からの北海道地区代表決定戦で道都大と激突する。過去2年、同一カードでいずれも敗れている因縁の相手だ。風張は「1試合1試合、自分の投球をして勝てるところまで勝つ」と気合を入れる。今日28日の最終戦を勝利で飾り、全勝Vで全国切符獲得に弾みをつける。【保坂果那】

 ◆東農大北海道野球部

 1989年(平元)4月、開学と同時に創部。90年春からリーグ戦(当時1リーグ制)に参戦。94年秋のリーグ初制覇以後、今秋も含め春12秋12度優勝。全日本大学選手権12度出場で最高は97年8強。OBにソフトバンク飯田ら。グラウンド所在地は網走市八坂196。