右ひざ半月板損傷で5月中旬に離脱したロッテ荻野貴司外野手(25)も、開幕直後の活躍が考慮され1000万円アップで更改した。

 荻野貴が遊撃手挑戦に意欲をみせた。来季、メジャーに移籍する西岡剛内野手(26)の穴を埋めるべく、コンバート案が浮上。この日、契約更改交渉に臨み、清田育宏外野手(24)と同じく1000万円増の年俸2500万円でサイン。関学大時代以来3年ぶりとなる遊撃手転向プランに関して「その話はされてません。やれと言われれば準備はします。試合に出られるならどこでもいい。小学校から大学までずっとショートだったし、守れるのならやってみたい、チャレンジしてみたい気持ちはあります」と、意欲を示した。

 関学大時代には、1年秋からレギュラーに定着し、遊撃手で関西学生リーグのベストナインを5度受賞。送球難から社会人のトヨタ自動車で外野手に転向したが、守備範囲の広さには定評があった。右ひざ半月板を痛めたこともあり、遊撃は負担も大きい。それでも「2月のキャンプでは100%の状態にできるようにやっていきます」と、力強く宣言した。「悔しい1年だったと思います。来年はシーズン通してチームに貢献したい」と、来季の巻き返しへ新境地を開く。