年俸調停申請が保留となっていたソフトバンク柴原洋外野手(36)が17日、調停申請を取り下げ、福岡ヤフードーム内で契約を更改した。減額制限(1億円超の場合は40%)を超える48%ダウンの推定年俸6240万円プラス出来高払いでサイン。「より(限度額に)近い数字を頂いて、納得したというかホッとした。スッキリして集中して野球ができる」と言った。

 1億2000万円から50%を超える提示を受け、2度の交渉は決裂。11日に加藤コミッショナーへ調停を申請。しかし減額制限の合意の有無で柴原と球団側との認識に違いがあり、コミッショナー勧告を受け、15日に協議を再開していた。代理人の毛利倫弁護士(40)は「(今季の成績が)過去最低であったとしても実質的には40%減となる。具体的には柴原選手の最も低かった1年目の成績とほぼ同等の成績で、実質40%ダウンと同じ出来高になる」と合意に至った理由を説明した。66試合出場で打率1割5分9厘と過去最低成績だった97年と同等の成績を残せば出来高分で限度額を超えない設定となった。

 柴原は「自分で取り返すしかない。すごく迷惑をかけたのは事実」と、今季はグラウンドで暴れまくる。【倉成孝史】