<WBC:日本1-3プエルトリコ>◇17日(日本時間18日)◇準決勝◇米サンフランシスコAT&Tパーク

 日本が負けた。8回に痛恨のミスが出た。

 井端弘和内野手(37)の適時打で1点を奪い、追い上げの機運が高まった8回1死一、二塁だ。4番阿部の2球目に重盗を試みたが、失敗。一塁走者の内川聖一外野手(30)がアウトになり、チャンスは一瞬にしてついえた。

 「行ければ三塁に盗塁してもいい」というサインで、井端は十分なスタートが切れずに、盗塁を断念した。だが、一塁の内川は、井端が三盗を決行したと思い、一目散に二塁に走った。盗塁断念に気が付いたのは、塁間の半分を超えてから。二塁近くで立ちすくむ内川は、走ってきたモリーナ捕手にタッチされ、万事休す。

 試合後、内川は「僕のワンプレーで終わらせてしまったことを申し訳なく思う。勝ってほしいと応援してくれた人たちの、その気持ちを全部自分が終わらせてしまったようで申し訳ない気持ちでいっぱいです」と、涙ながらに話した。