阪神ドラフト1位大山悠輔内野手(22=白鴎大)が2回、武田から三塁線突破の二塁打を放って追加点に貢献した。

 大山が大舞台で勝負強さを見せつけた。2回無死一塁の第1打席。武田と対戦し、2ボールから3球目の外角球を引っ張ると、痛烈なゴロで三塁線を破った。貴重な二塁打でチャンスを広げ、直後の加点に貢献した。

 実戦4試合連続安打となる快音にも「バッティングカウントというか、初球から行ける準備はできていました」と冷静だ。プロ初のナイター。「自分の中では、いつも通りにできていた。こういう雰囲気に慣れないといけない」と話した。

 2月のキャンプ中は16打席無安打で発進したが当たりが出始めた。「一番は安打というより、そういう(一線級の)投手の球を見られたのが収穫。今後も、いろんな投手と対戦して学んでいきたい」と落ち着いた発言も頼もしい。7回、三塁守備でも鈴木の三塁線最深部のゴロを逆シングルで捕り、強肩でアウトにした。ヒット後の3打席は凡退で2三振と課題も残したが、苦い経験も糧にしたいところ。ライバルのキャンベルが故障離脱した今、開幕三塁へアピールを続ける。