9年ぶりに現役復帰し、第1試合を志願した高阪剛(45)が、見事なKOで復帰戦を飾った。

 オープンウエートながら120キロで設定された試合だったが、相手のトンプソンはそれをはるかに上回る132・3キロ。圧倒的な体重差に、パンチをもろに受ける場面もあったが、高阪は果敢に打ち合った。右フックでリズムをつかみ、1回の後半はグラウンドでも終始攻め続けた。そして2回。右フックを連続でたたき込み、相手がぐらつくと一気にラッシュ。コーナーでパンチを浴びせ、レフェリーが止めに入ってTKO勝ちした。

 客席には、高阪が指導しラグビーW杯イングランド大会で大活躍した日本代表のメンバーも駆けつけた。花道を引き揚げる際には、代表メンバーで早大の藤田らと抱き合い「力をもらいました。ありがとう」と声を掛けた。「RIZINの旗揚げ戦という舞台でやらせていただき、魂を見せるという試合のやり方ができた」と満足そうに話した。