プロボクシングの大橋ジムが15日、焼き肉店「ぶち 関内店」を横浜市内にオープンさせ、IBF世界ライトフライ級王者八重樫東(32=大橋)が駆けつけた。かねてボクサーのセカンドキャリア支援を考えていた大橋会長と、元日本ウエルター級王者で、全国に同チェーン店を34店舗経営する坂本孝雄氏の思いが合致。選手やOBを積極的に雇用していく構想だという。

 大橋会長は「引退後すぐに気持ちを切り替えるのは難しい。働きながら人間関係を築いていく場になれば」と説明。八重樫も試合がない時期には同店で働く予定で、引退後には独立するプランもあるという。「ボクサーは不安定な職業だし、こういう取り組みは底辺の拡大にもつながる。人と接するのは自分にとっても良い人生経験になる」と話した。