中邑真輔(36)が衝撃デビューを飾った。1日(日本時間2日)、米ダラスで開催されたWWE傘下のNXTテイクオーバー大会の第3試合に出場。実力者サミ・ゼイン(31=カナダ)とのエルボーの打ち合いで鼻血を流しながら、最後は必殺のボマイェ(膝蹴り)で仕留めて約20分の激闘を制した。

 WWEは中邑の必殺技ボマイェを「キンシャサ」と名付けて紹介した。ボマイェの語源は、アントニオ猪木入場曲「イノキ・ボンバイエ」。76年の異種格闘技戦で対戦したボクシングの元世界ヘビー級王者のアリから贈られた曲だ。ボンバイエはコンゴ共和国の言葉で「殺せ」などの意味。アリは74年、コンゴ共和国のキンシャサでフォアマンを破った「キンシャサの奇跡」と呼ばれる一戦の際に「アリ、ボンバイエ」と声援を受けたといわれている。