IBF世界ライトフライ級王者八重樫東(33=大橋)が30日、横浜市内のジムで練習を公開した。5月8日の同級10位マルティン・テクアペトラ(25=メキシコ)を相手に、東京・有明コロシアムで3階級制覇王者として初の防衛戦に臨む。朝に最後の階段もこなしたとあって、スパーリングはせずにシャドー、サンドバッグやミット打ちなどで汗を流した。

 5カ月ぶりの試合に向けて「ここまでは順調。ここまでしっかりやってきた。最後までコンディションを作ってリングに上がりたい」と落ち着いた表情で話した。拓大の先輩内山高志が27日に衝撃KO負けで王座を陥落した。「みんな衝撃を受け、すごくショックを受けたのは事実。先輩はいつまでも先輩で、これからも背中を追いかけていく。あらためて何があるか分からない怖さを知った。ボクはいつもギリギリだけど」と、気を引き締めていた。