アマ3冠の斎藤一貴(23=角海老宝石)が2回KOでプロデビューを飾った。

 タイのレッカー・オータナキットを相手に、初回は左ジャブをついてリード。2回に連打でダウンさせての10カウントで、2回1分19秒KO勝ちを収めた。

 駿台学園でボクシングを始め、東農大、自衛隊時代に国体で12、13年、全日本で13年に優勝し、13年世界選手権にも出場した。アマ戦績は83勝14敗でB級デビュー。昨年の全日本決勝で敗れてリオ五輪代表を逃し、「20年東京五輪までの4年は長い」とプロ転向を決意した。セミに登場する日本同級王者岡田ら、同級前後にランカーも多いことから角海老宝石ジムを選んだ。

 アマでも慣れた会場だったが、初回は硬さが目立った。「雰囲気が違ってすごく緊張した。ヒザが硬かった。もっと長いラウンドをやりたかった」と振り返った。「打たれないように防御を強化し、左ジャブで支配する試合が理想。まずはランキングに入りたい」と控えめな抱負を口にした。