ボクシングのWBA世界スーパーフライ級王者河野公平(35=ワタナベ)が、後半勝負でベルトを守る。31日の同級暫定王者コンセプシオン(パナマ)との4度目の防衛戦に向けて23日、都内のジムで練習を公開した。海外でも高い評価を受ける強打者を想定し、これまでに100回のスパーリングを消化。体重もリミットまで3キロに迫るなど仕上がりの良さを強調すると「名前もあるし、過去最強の相手。勝っても負けてもKOになる」と力を込めた。

 高校時代に長距離走の選手だったこともあり、リオデジャネイロ五輪の陸上からも刺激を受けた。女子5000メートルで粘りの走りで20年ぶりの決勝進出を決めた上原美幸の名前を挙げ、「自分の武器もスタミナ。前半の相手の強打をしのいで、最後に手数で勝負すればチャンスはくる。気力で戦いたい」と持ち味の粘りの勝利を誓った。