WBA世界スーパーフライ級の王者河野公平(35)が、判定負けで王座を陥落した。

 4度目の防衛を目指した河野が、2年5カ月守った王座から陥落した。開始からコンセプシオンの強打と圧力に苦しみ、8回には左アッパーでぐらついた。9回以降、打ち合いに持ち込んで流れをつかみ、最後まで攻め続ける意地を見せたが、前半に許したポイントを返しきれなかった。ベルトを失い、控室に戻ると「作戦通り戦ったが、想像以上に相手がタフだった。悔しいが、出し尽くした。結果はしょうがない」と淡々と振り返った。

 14年3月に2度目の王座獲得を果たすと、驚異的なスタミナと手数で3度の防衛に成功。試合がなくても体脂肪率を5%に保つなど、生活のすべてをボクシングにささげてきた。7月には昨年3月に結婚した芽衣夫人との披露宴を行い、今回の試合の勝利を誓ったばかりだった。今後については「少し休んで考えたい」と話すにとどめた。