前WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者内山高志(36=ワタナベ)が、現役続行を宣言した。後輩2人の試合を、テレビ中継のゲストとしてリングサイドで観戦。「会長と正式に話していない」としながらも、「気持ちは次の試合に向かっている。いつでもスパーリングが出来る状態」と話した。

 内山は、4月に行われた12度目の防衛戦で同級暫定王者ジェスレル・コラレス(パナマ)に2回KO負け。6年3カ月守った王座から陥落した。6月中旬に取材に応じた際には「続けるかは五分五分。中途半端にはできないし、ファンの人にも失礼になる」と話し、去就に関しての明言は避けてきた。

 現役続行の最大のモチベーションは、王座返り咲き以上に、コラレスへのリベンジだ。渡辺会長は、コラレス陣営と再戦に向けた下交渉を進めていると認めた上で「こちらとしては調整試合は挟まずに、次戦でリマッチさせたい。現時点では好感触を得ている」と説明。内山も「負けたままでは終われない」と再戦に強い意欲を示した。

 内山の世界戦を中継してきたテレビ東京関係者は、恒例の大みそか興行を今年も行う予定としており、交渉が順調に進めば、年末のリングで内山が戻ってくることになりそうだ。