公務員プロボクサーが東日本新人王決勝に出場する。埼玉・新座市役所勤務のフェザー級新座宏(35=フラッシュ赤羽)で、28日の都内での顔合わせ会見には有休を使って出席した。

 芝浦工大でボクシングを始め、大学院時代の05年にプロデビューで2回KO勝ちした。就職でライセンスは返上も「もう1度リングに」の思いがあった。09年に公務員に転職。副業禁止も須田前市長の特例許可を受け、37歳定年までを目標に昨年再デビューした。リングネームも本名渡辺から市名に変えてPRもするが、報酬は得られずファイトマネーは市に寄付する。

 防災が業務で防御は得意のはずも「結構パンチをもらっちゃう」と笑う。トランクスの尻には新座市のワッペンを貼り「ダウンは絶対にできない」。11月13日の東京・後楽園ホールでの決勝には、新旧市長も応援に駆けつける。