GHCヘビー級選手権は、王者中島勝彦が、挑戦者の鈴木みのるを37分1秒の激闘の末下し、初防衛を果たした。

 負けた方が団体を去るという過酷な条件を突きつけられた中島は、序盤から鈴木の右足への集中攻撃に大苦戦。足を極められ、何度もロープへ逃れて窮地をしのいだ。終盤には、リング中央で壮絶な打撃戦を展開。28歳という若さで盛り返し、垂直落下式DDT、ヴァーチカルスパイクで勝負を決めた。中島は試合後「守りました。やっと針を己の手で動かしたと思っている。ここからさらなる光を届けに、中嶋勝彦は前進し続けます」と宣言した。

 一方、鈴木は、試合後にリングに現れた鈴木軍の杉浦貴の突如の襲撃に遭い、踏んだり蹴ったりの結果となった。また、試合前には、先月28日に急死した永源遙さん(享年70歳)の追悼セレモニーが行われ、10カウントと黙とうが故人にささげられた。会場に設けられた献花台には、たくさんの花がささげられた。