ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(23=大橋)が、3月19日にWOWOWライブで生中継のダブル世界戦をゲスト解説する。対戦を待望するWBC同級王者のロマゴンことローマン・ゴンサレス(ニカラグア)がシーサケット(タイ)との初防衛戦で、27日に横浜市内のジムで事前番組を収録した。

 年内の統一戦実現へ、昨年には米国での王座奪取戦を現地で観戦している。「この階級はまだ1試合で分からない。中盤か終盤にボディーで倒しそうだが、勝ちきるためにしっかり見届けたい」と話した。「キャリアやコンビネーションは向こうが上だが、スピードや1発のパンチ力は勝っている。五分。だからやる価値がある」。自らは5月にV5戦を予定するが「スーパーバンタム級まではイメージしている」と、現時点で4階級制覇を視野に入れているとした。

 メインはミドル級3団体統一王者ゴロフキン(カザフスタン)がWBA正規王者ジェイコブス(米国)との統一戦となる。世界初挑戦を狙う村田諒太(帝拳)とダブルでゲスト解説だが「向こう(村田)はマニア。ボクはそれほどマニアじゃないです」と舌戦には白旗を揚げていた。