WBC王座に挑んだ拳四朗(25=BMB)が、王者ガニガン・ロペス(35=メキシコ)に2-0判定勝ち。重量級の元日本、東洋太平洋王者の父、寺地永会長(53)に導かれ、プロ10戦目で頂点に立った。

<拳四朗(けん・しろう)アラカルト>

 ◆親子鷹 1992年(平4)1月6日、京都府城陽市生まれ。父でBMBジムの寺地永会長は日本ミドル級、東洋太平洋ライトヘビー級の元王者。拳四朗もライトフライ級で日本、東洋太平洋両タイトルを獲得。親子で両団体を制したのは国内初。

 ◆ケンシロウ 本名は寺地拳四朗。寺地会長が、漫画「北斗の拳」の主人公ケンシロウにちなんだ。家族は父、母美奈子さん(49)兄隆之助さん(27)。

 ◆アマ実績 テニス部だった東城陽中3年時、3者面談で担任に「進学は無理」と言われ、父が「ならばスポーツ推薦で」とボクシングを教え、09年の奈良での高校総体開催に向けて推薦枠を設けた奈良工(現奈良朱雀高)に入学。同年の高校総体モスキート級決勝、国体少年男子準決勝で2学年下の井上尚弥(現WBOスーパーフライ級王者)に敗れる。関大4年時に国体成年男子ライトフライ級で優勝。身長164・5センチの右ボクサーファイター。

 ◆「酒場放浪記」 趣味は食べることで好物は牛肉。酒も好きで最近は日本酒の水芭蕉(群馬)やまとしずく(秋田)がお気に入り。グルメ番組好きで、BS-TBS「吉田類の酒場放浪記」のファン。好きな女性のタイプは女優桐谷美玲のようなモデル系。