ボクシングの元WBO世界バンタム級王者亀田和毅(25=協栄)の国内復帰第2戦が、23日に発表された。7月10日に東京・後楽園ホールで、世界挑戦経験のあるイバン・モラレス(25=メキシコ)とノンタイトル10回戦で対戦する。

 相手の長兄エリクは4階級制覇、次兄ディエゴも元世界王者。31勝(19KO)2敗のサウスポーで、日本とメキシコの3兄弟の三男対決となる。

 亀田は3月に世界前哨戦として、約3年ぶりに国内復帰戦で6回にダウンを奪って判定勝ちした。15年に世界王座陥落後は約1年後に再起。それ以来半年ぶりだっただけに「前はモチベーション維持が難しかった。こんなに早く試合がやれてうれしい」。現在は4団体のスーパーバンタム級でWBA3位、IBF5位、WBO7位、WBC12位にランク入りしている。「5、6年は左とやってない。世界王者にも結構いる。左の強いのとやっておきたかった」と言う。

 モラレスは昨年4月にIBF王者ハスキンスに挑戦して判定負け。「メキシコではテレビで見ていた。身長があり、打ち合いもする。1回も倒れていない」と亀田。兄の興毅トレーナーは「いい選手で最初は反対だった。決まってからの和毅はすごい気迫。人間が変わったよう。化け物クラスになるのでは」と期待する。亀田は「あまり考えず自然の流れでいく。次は世界と納得するように倒す」とKO宣言した。