ボクシングのWBC世界フライ級王者となった比嘉大吾(21=白井・具志堅スポーツ)が25日、東京・杉並区の所属ジムを訪問し、初めて20日に行われた世界戦の映像をすべてチェックした。体重超過で王座を失った前王者ファン・エルナンデス(30=メキシコ)から2回、5回と左フックでダウンを奪取した際には自ら「いいぞ、比嘉」と拍手。6回に4度のダウンを奪ってTKO勝ちした後には「感動しました」と感慨に浸った。

 -自らの世界戦の感想

 比嘉 自分に感動しましたね。これから何十回、何百回と見てしまうと思います。入場の時、自分が何を考えていたのか。君が代を聞いていた時に何を思っていたのかを思い出しましたね。意外と自分が冷静だったことが分かります。

 -世界奪取後の生活は

 比嘉 (具志堅用高)会長とあいさつ回りをしたりしていました。寝る時間よりもご飯を食べている時間が多かったですが、疲れたという感じがなくて。やっと昨夜から眠る時間ができて今朝までたくさん寝ましたね。

 -具志堅会長と一緒に過ごす時間がさらに増えた

 比嘉 会長からは「世界王者になったらすぐに家を建てなさい」と言われました(笑い)。会長もご両親に家を建てたからですかね。いつか家を建ててベルトを飾りたいとは思います。

 -ジムワーク再開はいつ

 比嘉 いつも試合後は1週間は休みます。明後日で1週間なので、来週からロードワークとか少しずつ体だけは動かそうと思っています。来月から練習再開になると思うので、その時からしっかり動けるようにはしておきたいです。

 来月上旬に沖縄に具志堅会長と一緒に凱旋(がいせん)帰郷する予定。6月9ン日には那覇市と出身地の浦添市で祝勝会、同11日には高校3年間を過ごした宮古島でパレードする日程となっている。その後にジムワーク再開する見通しだ。