チョコレート粉砕ボディーで決める! 23日に東京・大田区総合体育館で行われるボクシングのIBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦の予備検診が21日に都内であり、世界初挑戦となる同級1位京口紘人(23=ワタナベ)が異常なく終えた。

 体調チェックを受けるために上着をまくり上げた王者ホセ・アルグメド(28=メキシコ)の腹筋を一見して放った一言は「バッキバキ。チョコレートみたい」。見事に割れたその肉体はまるで板チョコのようで、減量苦もないという本人の弁の証拠にみえた。

 たいそう硬そうな代物だが、京口にも自信がある。「割ってやりますよ」。最軽量級離れした強打の持ち主は、これまで7戦全勝6KO。左ボディーで対戦相手をキャンバスにはわせてきている。「チョコはぱかっと割れるんで。でもチョコはバレンタインですけど、今年はもらってない…」と苦笑まじりに宣言した。

 プロデビューは昨年4月で、王者戴冠をすれば1年3カ月の日本最短記録になる。好戦的なアルグメドだけに、KO決着は必至。「いままで一番体調は良い」。その拳でチョコレートをたたき割る。