WBA世界ミドル級1位村田諒太(31=帝拳)が16日、22日の同級タイトル戦に向けたスパーリングを打ち上げた。都内のジムで3回を行い、合計で110回超え。「ブロックが緩くならないように確認した。生命線なので」と強固な守備を最後まで確かめた。立ちながら取材を受ける間も、大粒の汗がしたたり落ちた床には水たまり。発汗は順調な調整の証しだ。

 5月に物議を醸す判定で敗れた王者アッサン・エンダム(フランス)との直接再戦で、前日15日の来日時には「触れさせない」と宣戦布告されたが、「気にしてもしょうがない」と泰然。「ブロッキング、プレッシャー、パンチ力。良いところで勝負するだけ」と揺るぎなかった。