ボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)の2度目の防衛戦の相手となる指名挑戦者で同級3位ロブ・ブラント(27=米国)が17日(日本時間18日)、開催地の米ラスベガス市内のトップ・ランクジムで公開練習を行った。

本拠地にしていたテキサス州から、2カ月前にラスベガスに移動して10月20日(同21日)の初の世界戦に備えてきた新鋭は、「世界王者になるのは夢。村田はグレートな右を持っているが、自分もベストを出して頑張りたい」と目を輝かせた。

アマチュア出身の技巧派で、優れたフットワークとハンドスピードが武器。試合の展望については「判定までいって勝ちたいけど、どこかで一発で驚かせたい。12回動ける自信はある」と判定勝利まで見据えた。

4カ月前からは元WBA世界ライトヘビー級世界王者のエディ・ムスタファ・ムハマド氏(66)に師事し、世界王者を輩出している手腕のもとで対策を練ってきた。同氏は村田がデビュー前後にラスベガス合宿をしていた際に練習を見たことがあり、「どんな事をやってきても準備はできている。土曜日にお見せする」と不敵な笑みを浮かべた。