K-1スーパーフェザー級タイトル戦で王者武尊(27)が皇治(29)に3-0で判定勝ちした。初の大阪開催で地元の皇治が奮闘したが、武尊が力の差を示した。

武尊が魂の打ち合いを制した。「人生をかけて取ったベルトを、人生をかけて守りたい」という前日会見の言葉通り、気持ちのこもった拳を皇治にぶつけた。1回に右フックで最初のダウンを奪い、3回には連打で2度目のダウンを奪った。

計量はともにリミットの60キロでパス。「この数カ月、人生をかけて体を作ってきた」。168センチの武尊と「珍しく気合を入れてやってきた」と話す173センチの皇治。心技体を最高レベルまで磨きあげた男同士の激闘がファンを魅了した。前日会見まで、皇治からの挑発で小競り合いが続いたが、試合は、そんなやりとりを忘れさせる真剣勝負となった。

2人は試合後、リング上で健闘をたたえあった。武尊は皇治について「完璧に仕上げて、これだけ粘られたのは初めて」と言った。そして、具体的な名前こそ出さなかったが、ファンが期待する那須川戦について「時期は分からないが、僕は必ず実現させる。K-1最高最強を証明する」と話し、勝利を誓った。