ボクシングの元世界ヘビー級王者、ムハマド・アリ氏(米国)が1日、曾祖父の出身地であるアイルランド西部のエニスを初めて訪問し、熱狂的な歓迎を受けた。

 アリ氏の母方の曾祖父は1860年代にエリスから米ケンタッキー州に移住し、解放奴隷と結婚。孫の1人が1942年にアリ氏を出産した。アイルランドとのつながりは、系統学者の指摘で7年前に明らかになった。

 パーキンソン病と闘っている67歳のアリ氏は公にはコメントしなかったが、カメラに向かってジャブを披露。同行した夫人は「ムハマドが現役時代に“舌戦”でも相手を倒してきたのは、アイルランド人の血筋だと思う」と、アリ氏の強さの秘密?を明かしていた。(AP=共同)