<プロボクシング:東洋太平洋女子フライ級王座決定戦10回戦>◇12日◇東京・後楽園ホール◇2150人

 同級2位の四ケ所(しかしょ)麻美(29=フラッシュ赤羽)が、同級3位OA・ゴーキャットジム(タイ)を8回TKOで破り、初代王座に就いた。右アッパーから左フックへのコンビネーションが、序盤からヒット。8回には連打から強烈な右フックを当てたところで、レフェリーが試合を止めた。

 プレッシャーをはねのけての快勝だった。全日本アマ5連覇の実績を引っさげ、昨年プロ転向。それでも、タイトル初挑戦までの1カ月は、夜中に急に起きるなど、精神的に不安定な状態が続いたという。「(世界挑戦は)心の準備がまだまだ。世界のレベルじゃない。もうちょっと待ってね、という感じです」。ベルトを守る重圧が心地よくなるまで、世界は封印するつもりだ。