<プロボクシング:WBA世界スーパーウエルター級暫定タイトルマッチ12回戦>◇29日◇大阪府立体育会館

 暫定王者の石田順裕(34=金沢)が挑戦者の同級15位オネイ・バルデス(34=コロンビア)を大差の3-0判定で下し、初防衛に成功した。序盤から左ジャブを中心に主導権を握り、ポイントを重ねた。10回には打ち下ろしの右ストレートでダウンを奪い、勝利を決定づけた。最大11点差をつける完勝だった。

 石田は「倒しきりたかった。バルデスはパンチがあって強かった。効いたパンチも何度かあった。ほんまもんのチャンピオンになりたい」とKOを逃した悔しさをにじませながら、王座を守った安堵(あんど)感に浸った。